午後の微睡み

草むらに寝転がれば、

ぐるりと花たちが私を覗き込む。

その向こうに空が見えた。

風が吹いて花たちの頭が揺れて、

空色のハートが切り取られる。

誰かが私を想ってくれるのか、

私が誰かを想うのか。

心の奥がさわさわと音を立てた。

午後の微睡みが私を包み込めば、

その先で誰かが優しい微笑みを見せた。



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