　はじまりの領域を含めた、世界の全てを形創る物質の最小単位。

　最初の有りしもの（在りしもの）とも呼ばれ、物（星）から命（神）に至るまで全てが粒子の集約体であるとされている。

　その集約の密度により、存在が変容していくとされ、"星１つ分"と"命１人分"は密度の度合いが異なるのみで、その粒子（パティ）の絶対量は同一と考えられている。

　そのため、形成途中の不完全な星は、命の欠片（いのちのはへん）と呼称されている。

　粒子（パティ）は一定量集約されなければ、ヒトが視認することはできず、またその集約の条件も、世界学者によって研究が進められているが、未だに発見には至っていない。

　一説には、粒子（パティ）によって創られた最初の存在である宿り子（やどりこ）がその方法を知り、実行しているとされており、メイト（見える者）の協力を得て、その集約の瞬間を見つけようとする者もいる。

　中には、独自の方法で人工的に命や星の創造を目指す禁忌的領域に踏み入る学者もおり、そういう輩は倫理破綻者（神様気取り）として取り締まられている。

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