第145話 思い出

人格と話してて、小6の時に亡くなった曾祖母の事を思い出したんです

正確には忘れてたという訳では無いけれど、色々その時の事の後悔とかを鮮明に思い出した

って感じです、長くなるしまた同じ内容話してると思うので無視でも大丈夫です


前にも話したと思いますが

俺の両親は共働きで、

俺は幼少期祖母と曾祖母と過ごしてました

わかりやすく言えば婆ちゃんとひい婆ちゃん

ひい婆ちゃんは本当によく笑う人だった

何を話しても何をしてても笑って見てる人

婆ちゃんもそんな感じで

俺はゆるくふわーっと育てられました

その結果ゆるふわ元気な性格になりました

今はひん曲がった性格してますがね

昔は強い言葉を言われた事が無いから虐められた時だってどうしていいか分からなかったから

幼稚園小学校中学校、虐められたり結構キツめのいじられ役にされてたりして

周りが笑ってくれるのが嬉しかった、それはまだ良かったけど物を盗まれた時に婆ちゃんに


「無くしちゃったσ)>ω<*)テヘ」


って言ってまた買ってもらったりした時罪悪感が生まれた、こんな気が弱くて虐められてまた買って貰っちゃってごめんなさいって

家に帰れば婆ちゃん達がいつものように笑って「おかえり」と言ってくれて、話し相手になってくれて婆ちゃん達と夕飯食べて、

そんな家の時間が好きだったんです

毎日同じような事の繰り返しでもそれが良かったんです

それでもいくら元気だったとしても老いにはなかなか勝てないものですよね

小学4年生以降からはひい婆ちゃんも少しずつ1人で歩くのが辛そうになってました

御手洗行く時に俺や婆ちゃんに手伝ってもらいながら歩いて行ってってしてました(当時90歳ちょっとのひい婆ちゃん)

少しずつ物忘れもするようになってきたり、

それでも俺らは何度でも話したりしてた

俺が小5の頃くらいには病院に行ってしまいましたが、その歳の人にしては本当に元気な人でした


その時病院に洗濯物を取りに行くので手伝い(荷物持ち)に婆ちゃんと病院に行って洗濯してそれをまた病院に持って行ってとした時に

ひい婆ちゃんと廊下で会った時に

ショックを受けてしまったんです

ごめんひい婆ちゃんとは思いますが

家に居た頃とは雰囲気が違ったんです

車椅子に乗ってて、昔のふんわりした雰囲気はどこにもなかったんです

笑う事も無くなったから顔のお肉が下がってる感じになっていて、本当に驚いたんです

あんなに元気だったひい婆ちゃんが今にも死んでしまいそうなお婆さんになっていて、

帰らなきゃならなくなった時に


「うちに帰りたい」「行かないでおくれ」


と言われても

うちに帰らしてあげる事も出来ないからそのまま帰るしか出来なくて、

その頃にはもうひ孫の俺の事も忘れちゃってたけど、孫の母さんと間違えられたりしたけど

それでもひい婆ちゃんの事は好きだったから

罪悪感とそのショックでいっぱいになりながらうちに帰って

小6の時に婆ちゃんから亡くなったと聞いて

驚いたけれどすぐに受け入れてしまった

病院に居た頃ずっと帰りたいと思ってたんだろうと思うと、不謹慎かもしれませんがある意味では帰れたねって、おかえりって感じで

眠ったまま亡くなったと聞いて苦しまないで良かったと、最後までうちに居たかったよねごめんなさいと色々入り交じってて


せめて生きて欲しかったからってやらないで欲しいと言われてたけど、体に管を通したりして生き長らえさせて、帰りたいと言っていたのに帰らせてあげれなくて、もっとたくさんの事話したかったって沢山後悔した

赤ちゃんの時からこの家で婆ちゃん達に囲まれてたから、

水戸黄門や相撲や笑点、のど自慢が流れてて、テーブルにはいつものようにお茶とお菓子があって、ソファの定位置にひい婆ちゃんが座ってる

そんな当たり前は病院に行ってから無くなったはずなのに

本当に亡くなった時にはもうここにひい婆ちゃんは座らないんだなって、一緒にまたあんぱんやお饅頭とかすあま(ピンクと白のお餅)半分こしたり出来ないんだなって、耳にタコが出来るくらいに聞いた昔の話も聞けないなって、もう一緒に折り紙折れないなって


その時は親戚と遺産争いになってその怒りでちゃんと考えられなかったけれど今思うともう出来ないし、何年もやっていない

ただ一緒に和菓子とか食べながらお茶してただけなのにあの頃は本当に楽しかったって思う

どこのスーパーでも買えるような安いやつ、それでもひい婆ちゃんと食べてたのは美味しかったなって思う、思い出補正もあるかもだけど


不登校になったり、病気だと診断されたり

ネットを初めてネッ友さんが出来たり

沢山の人格が生まれたりして

恋人が出来たり、高校生になって色々出来ることが増えたりして楽しい事も色々たくさんある

それでも過去は今の自分が出来たきっかけだらけだからひい婆ちゃんとの思い出は大事な物

死んだらいつか忘れるとか言われても、自分は思い出になんやかんや守られてたり逆に苦しめられたりするから忘れるわけないよって思う


良い事も悪い事も良くも悪くも永遠に残るから出来るだけ良い思い出たくさん作りたいけどやっぱりこんな俺には難しいなと思ったり


毎度の如く拙い文章ですみません

もしひい婆ちゃんと今話せてたら多分あの人は昔みたいにただ笑って許してくれたかな

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