霧夢


隣りの影が前を行く


一歩、また一歩


隣りの肩をすり抜ける掌


轟々とうねる向い風


視界を妨げる霧のカーテン


暗闇の荒野を背に


過去を綺麗に並べた影は


今にも儚く消えそうだった

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