詩~My Color~
ミステリー兎
歩く
私はひたすら歩く
ゴールのない人生というマラソン
道という道は無く、選択肢はざっと∞
引き返す道も無く、近道がどれかも分からない
こんな理不尽なマラソンを誰しもが弱音を吐きながら挑戦している
我らは歩く理由を知らない
産声を上げて荒々しい呼吸をしながら世界を見る
自分が誰なのかをも知る間もなく開始の笛は鳴っていたらしい
その理由を知るために歩いている人がほとんどのようだ
歩くとはそもそも何だろうか
私は時にこのマラソンを辞退する理由を探す
学校に社会に人間関係に……
いろんな荒波に負けそうなとき
いつもそんなとき決まって他人は
歩き続けろ!下を向くな!みんな頑張ってるだろ!
と、全人類に聞こえるほど大きな声で怒鳴る
もう……止めたい……ただそれだけなのに……
我らは『歩く』本当の意味を知らない
ただ歩くこと、止まらないこと、下を向かないこと
それだけが歩くという言葉の意味じゃない
急ぐ必要はない、慌てるな、流されるな
制限時間なんてないんだから
『歩く』とは『少』し『止』まると書くだろう?
マイペースで良いんだよ
君は君なんだから
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