第7話 甘い

ピンクの小さなプラスチックケースを開ける

中には透明な紫色のキャンディーが入っていた

消えつつある

春の太陽の下で氷が溶けるように

デイジーの柄も色褪せている

何日経っても私はこの箱を大切にします

私にプレゼントしてくれた甘さの象徴として。

青い花を入れます

プラスチックケース越しに見る

空は別の色だ

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