第4話 バス

傘と小銭を持って、

バスのホームからバスに乗ったが、

バスの中には私以外誰もいなかった。

雨は窓から流れ落ちて、

地面に落ちた流れ星の長い尾のような美しい水の跡を残した。

車がエンジンをかけると、

流星はまた空に舞い戻った。

窓から見ると、

外の風景が色とりどりの塊になって見えた。雨の音が続いたが、

今度はバスの屋根からで、

家にいるときとは音色が変わっていた

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