第67話 戦利品を鑑定しに行こう その2

「シータ、ここが鑑定所だよ。」

俺は、市場の一角にある建物を指さした

「何か来たことあるかも。」

シータは鑑定所の建物を見たことあるように指を刺した。

「…気のせいじゃないかな。」

多分冗談のつもりだろうけど、ちょっとヒヤヒヤする。


オトナリの市場いちばは区画によって店が決まっている。

北は食品

東は生活用品

西は武具

南はその他

という具合だ。

そしてこの鑑定所は南にある。


カランカラン…


「いらっしゃい。何を鑑定するかな。」

扉を開けるとカウンターのみの狭いスペースがあり、店主のおじさんが座っていた。


「この中身をよろしく」


俺は『緑の鞄』をカウンターにどさりと置いた。


「おお。中々入っていそうだねえ」

店主は目を輝かせ、鞄の中の物を取り出し始めた。


「バンブーホースの首に、ナーガ・シソーメンの素麺そうめんかこれはいい品だ。」

店主は一つ一つ物を出していった。それらをじっと見てるため、かなり時間がかかりそうだった。


〜30分後〜

「全部で99点、4357万ゴルシでどうだ?」


「いいですよ!」

俺は快く引き受けた。

自分で計算したおおよその買取予想が3700万ゴルシだからそれより高値で売れた!

なんか、もう顔に出そうだ。


「ありがとうございました!」


「またのお越しを」


こうして俺達は大金を手に店を後にした。

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