第46話 ゴムを手に入れよう!

ゴムとは弾力と伸縮性に優れ、雷属性に対する抵抗のある物体だ。

これを加工すれば手袋や長靴を作れるのだが、入手がとても難しい。

ゴムは『ゴムノキ』という樹木の樹液を加工してできる。しかし、その樹木は一部のダンジョンにしか生えず、ダンジョンの外に種を持っていったとしても成長しない。

簡単に言うと、流通量が非常に少なく高価なのだ。聞いた話によればゴム手袋一対の値段が、500万ゴルシ。これは上級役人の平均年収と同じくらいだ。


となれば、道は一つ。大きな町に出て、情報を集めることだ。そこならゴムの流通ルートについて情報が得られる。

早速準備するとしよう。


〜〜〜〜〜


「マイケルさん。ゴムを探しに町に行ってくるよ。」


「ゴムが必要なのか?あるぞ。」


「本当か!」


「確かワシの部屋にあったかの。ちょっと探してくる。」

マイケルさんは家の奥に入っていった。


〜2分後〜

「これでいいかの?」

彼が持って来たのはゴムの塊だった。大きさにしてレンガ8個分くらいはある。


「これだけあれば十分だ。ありがとな!」

これなら手足だけでなく、身体も守れそうだ。


ところで、マイケルさんはどこでゴムの塊を手に入れたんだろう?


…まあいいか、必要な物は揃ったし。

待ってろよ!トーマス・A・エジソン!

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