第44話 待ち構えていたもの!★

B4F。そこは竹林に囲まれた草原だった。円形状の土地を囲むように、竹林が壁のようにせり立つ光景は、コロシアムを彷彿させた。


「さあ!出てこい!」

気合は十分!準備は不安!

どんな敵でもかかってこい!


カッ!

突然、辺りに閃光が走る。


シュウウウ…

「君は…誰だね?」

そこに現れたのは白髪の老人だった。

まさかの人間とは、予想もしてなかったな。


「俺はケニー・ハントマン。このダンジョンを攻略しにきた冒険者だ。」

「ここを通してくれないか?できれば争いは避けたいんだ。」


「ならぬ!」

老人は激昂した。

「この土地は私が大金を払って購入した土地だ。無理に通ろうとするならば、法的措置ほうてきそちを取らしてもらおう!」


「ホウテキソチ?そんな物持ってないけど?」


「ええい!さては野蛮人やばんじんだな」


野蛮なのはそっちの方では?


「文明の力、分からせてやろう!」

ピカー


突如辺りに眩しい閃光が放たれた!


やばい、まったく目が見えない!


「クエイク!」

岩の壁を出し光を遮ろうとしたが、何の意味も無い!


バリバリバリ!

白い光の中青い稲妻が走るのが見えた。


「ぎゃぁぁぁぁぁ!」

瞬く間に感電、俺は絶命した。


「ふん、ゴム長靴とゴム手袋を付けていれば助かったのに。哀れな奴だ。」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る