第34話 バンブー祭り! ★

バンブ竹林B2F。一見、B1Fと変わらない密集した竹林が広がっているが、


カン!カン!カン!カン!


「早ええ!なんだよあれ!」

ダダダダダ!


明らかに魔物のレベルが違っていた。

その姿は馬の頭部を模した竹細工のようで、こめかみの部分から、竹でできた2mくらいの足が付いていた。


『冒険の書』によれば『バンブーホース』という魔物らしい。…頭しか馬の要素が無いけどな!


そんなことよりも、今は逃げることに集中したい。何故かって?体が細い上に素早く動くから、魔法が全然当たらないんだ!弱点は風属性らしいけど、俺の「ウインド」はでは全く当たらなかった。


「うわぁぁぁー」

ダダダダダ!

こんなんキリが無い、もうすぐスタミナが切れそうだ!…ん?大きな部屋が左にあるみたいだな。よし!一か八かだ!


ズザー!

俺は左側にある部屋に飛び込んだ!


カン!カン!カン!カン!


このまま直進してくれれば撒けたのが…願いというものはそうそう叶わない。


カン!


その足に踏み潰されそうになったその時!


ブシャー!!!


ドオン!!


超高速で飛んできた麺の塊がバンブーホースを押し潰した!


「あれは…竹でできた蛇?!」


全長30mはある、竹製の蛇がこちらを睨みつけていた。

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