第4話 ±1 冒険者(勇者)の日常

 異世界アストナーグの中央大陸、旧道を歩くのはネコ獣人レイラ、後衛の魔法使いリーサ、男性陣3人は魔力気配を消し透明化中。

 依頼はゴブリン変異種、人食い巨人ガーグ族の混成群れ退治。

「やっとお出ましにゃ」

 頭全体が縦割れの口、片腕に前腕が2本もある化け物だ。確かガーグ族も異世界からの流入組、だからゴブリン変異種よりも弱い。でも邪神の手下じゃなかったか?

「オラー、さっさと素材に成れ!」

 光治はオリハルコン製グレイブを振り回した。

「いつの間にそんな高級品を手に入れたんにゃ」

「チートスキル『万物創造』で、数秒前?」

 相変わらずの化け物にゃ。

 レイラは魔界からの隠し通路が破壊されたことにニヤリ、追跡者は遠回りするしかないからだ。

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