第5章 甘い日々~冬~
第1話
息が白くなり始めた頃。
冷たい空気の中、
街中が温かい光で包まれている。
心なしか道行く人の足取りが軽い。
私もそのうちの一人だ。
(蒼くんとの初めてのクリスマス。
どこに行こうかな。
何をプレゼントしよう?)
電車に揺られながら、
何気なく見上げたら広告が目に入った。
(蒼いイルミネーション…?)
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