第23話
「はい」
という返事に胸の鼓動が大きくなる。
僕は陽葵さんの背中を抱き寄せ、
反対の手のひらでそっと頬に触れた。
次々と上がる花火に照らされた美しい顔に
近づくと、彼女はゆっくり目を閉じる。
温かく柔らかい唇の感触。
僕も目を閉じて陽葵さんを体全体で感じる。
この瞬間が永遠に続きますように。
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