第19話
彼に連絡先を聞かれて、驚く。
まるで、心の中を見透かされた気分。
「わ、私でよければ!」
嬉しくて、つい声が大きくなる。
彼は可笑しそうにしながら、
番号を教えてくれた。
「良かったら、この後、映画観に行きません?」
「あ、丁度私も考えてて!」
2人は顔を見合わせながら、
校門へ足を向けた。
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