Ⅱ:day
その
いや、そもそも自分は眠れていたのだろうか?
若干気だるさののこる身体を起こし、
『おはよう』
と文字が表示され、画面を
寝不足が指摘され、本日の
母親とは二三、会話をしながら手早く食事を済ませ、登校の準備をする。
∧
初夏ということもあり、朝から程よい暑さと日射しを感じる。もっとも、疑似ドームに包まれた
推奨通りの時間で
程なくして、電車がホームに入ってきた。
∧
第四学校前に到着し、他のホームからも同じ制服の学生が出てきていた。あの子はいなかった。
「おはよう」
教室に、彼女がいた。
∧
「…おはよう」
自然に返すことを努めるも、やはりぎこちないのが自分でも分かった。先に来ていた友人が、その様子を見て冷やかし半分な絡みをしてくる。なるべく平静を装ったが、顔が赤くなってないか心配だった。
始業時間となった。
欠席者は無し。
授業は全て
幸い、睡魔に襲われずに午前の授業は乗り切る。
∧
昼休みは、やはりというか彼女についての話が蒸し返された。
肝心の彼女はやはりこの時間は姿が見えない。
それをいい事に友人たちに遠慮なく詰め寄られるも、話せるのはただ挨拶するようになったから気になりだしただけと言い切る他無い。その
∧
午後の授業は、決まって運動の時間だ。
これは
終業後は、
それが、僕の
彼女と知り合う前は、そこから彼女に関する事柄を抜いただけの
しかし、今日はそれまでとは違う
帰路には立たず、正門の影に留まる僕。
少ししてー
「お待たせ」
「別に待ってはないよ」
彼女が-
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