"セカイ"ヲ傍受した少女
Aruji-no
序:ask
僕は変わりたいんじゃない。
世界を変えてみたかったんだ。
そう思うに至ったのは、僕が生まれ育った
この街は、そう呼ばれている。
"セカイ"のあちこちに同じものがあり、ここはその4番目だったと思う。
国すら動かす力を持った三つの巨大企業が義の心をもって手を取り合い創設された、十全の
堅実を推奨し、浪費を諫める
治安を守り、犯罪を抑止する
傾向を見極め、健常を維持する
けれど、それを窮屈に感じたことは無い。
僕らには、自由もあったからだ。
それの
ただ、誰かに聞いてみたかった。
『
と。
高校生となった時、それを行動に移した。
手段として、僕は
最初はささやかな質問だった。
『
『
『
だがすぐに、聞くだけではすまなくなった。
何でもいいから
それから
僕は
でも、第一に欲し続けたのは、何らかの
しかし、僕の
現に、僕の
別段腹を立てている訳ではないが、その話題に否が応にも付き合わなければならないのは、やはり気疲れしてしまう。
興味ない。とやり過ごしている内に、友人の一人が話題を変えた。
何のことは無い、
最後に、僕の番が来た。
期待に応える気はなかったが、ごかまして逃げる気にもならなかった。
なので、
「あの子かな」
僕はそう言ってその子を指し示す。
丁度、教室に入って女の子のことを。
名前は、
後に知る。
彼女は、"セカイ"ヲ傍受した女の子。
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