10_語り|そこのアイス

冷凍庫の肥やしになってしまう。

と、夏アイスの消化を、晴れの日限定で始めた。

初日は「ソーダフロートかき氷」。私はふたを開けるなり叫んだ。

――アイスが、ない!

いいや、かき氷はある。だが、これではただのかき氷なのだ。


フロート要素はいったいどこに? などとプチプチ文句を言いつつ、

溶けて少しゆるくなった氷を掘り、食べ進めると――にはアイスがあった。




===

2019.10.23 作

秋に食べたアイスのこと。


一人称の変更可。朗読用なのですが、セリフに変えたければアレンジしてもかまいません。具体的な文句をアドリブで足しても、まぁいいかしら。


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