「じゃ本日のメイン食材になるほう・れん・草！」

「おぉ」

「まずほうれん草の根本を落とします。次にざく切りにします。だいたい一束のほうれん草が四、五分割くらいが目安かな」

「わかりました！」

　ロティさんもだいぶ慣れてきました。

　まだ子供包丁ですがどんどん上手になってきます。

「ポワレ準備はいいか？」

「大丈夫です」

　ポワレさんが沸騰させたお湯に塩を入れて待っています。

「何するんですか？」

　ロティさんは不思議そうに尋ねます。

「ほうれん草ドボーン作戦！」

　マリネ先輩は胸を張って言いました。

「ドボーン作戦！？」

「ただの塩茹でや」

「ポワレ頼む」

　こくりと頷いたポワレさんは先に茎の部分だけを沸騰したお鍋に入れます。

　そして三十秒後に葉の部分を投入しました。

　一分程度茹でたら用意したザルに流します。

「いい色」

　覗きこんで見るロティさんは言いました。

「鮮やか」

　ポワレさんも呟きます。

　すぐに冷水に浸し、水気を切ります。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい