第160話 Matlab

その、[嫌い]と言う感情は

つまり、動物としては周りを攻撃する行動として映る。




当人は、防衛だけのつもりでも。




生き物が2個体以上あれば、そうなる。



それを[社会]なんて呼んでルールを

作ったけれど


損得勘定のために、ルールを逸脱する事が多かったのが



1990年代以降の日本だった。




お客様が我が儘を言う。



それまでの日本人なら、我が儘を言うような人達は


排除された。




高級ホテルでも、追い出されたりしたものだった。





それ以前に、恥ずかしい行為をしていると


近所、会社などで


仲間外れにされたり。




そういう事はあった。




それが、転じて




いわれのない理由で、少数派を仲間外れにしたりするのが

イジメ、になったりして



それは、つまり


部落差別を受けたような人達の

差別手法の展開、要するに


差別されたような人々の、悲しい記憶よりの

反発である。





その証拠に、イジメを行う人々は

大抵荒んだ顔の人達である。




柔道で金メダルを取った、セクハラ男など

いい例だけれども





つまり、記憶の歪みを正せばよいので




さきの、Googleふうに言えば



悲しい記憶を呼び戻さないようにしてあげる。




それが、神様たちの力だった。





アメリカの神様が、いたずらをしたせいで




静岡駅から出発する、サンライズエクスプレスは




蒸気タービン機関車の、飛行機のような

タービンの唸りを聞きながら



静かに発車していった。




静岡駅、退避線路に停車している


蒸気タービン機関車も、もちろん電気モータ

VVVF駆動だから



飛行機のような金属音に混じって、インバータの楽しげな作動音がして


静かに、貨物列車が引き出される。

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