第155話 ルーム335

アメリカの神様は、とりあえず安堵した。


自分の思い込みでなく、やはり


侵略は間違いなのだ、と言うこと。



日本人にとって、狭い国土に原発が林立したことや



渡来人の侵略が、日本を住みにくくしていた、と

言うこと。




それらは、つまり



動物としての人体の制御システムが

古臭い、生体防御用で



危険などないのに、過剰に防御を行って

しまうために


変に排他性が突出してしまう、と言うこと。






それらが実証できた。




会心の思いで、個室のラジオ、NHKーFMから

流れる音楽に心を遊ばせた。





豊かに、歌うようなギターの音色は



自由な夜を思わせた。





それは、ラリー・カールトンの



ルーム335、だった。





時計は、まもなく午前0時。




昨日と明日が出会う時。



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