第121話 hellas


「じゃが、一番困るのはのぉ。損得勘定には終わりがないって事じゃな。

欲望も限りなくなるし、どんなものでも損得が

根っこにあると無間地獄だろう。

どこまで言っても満足しない」と、めぐの国の神様は言う。




もし、女の子がそんな環境で育ったら。




お金の為に、べつに自分を売り物にする事も

なんとも思わない者も出てくるだろう。



いや、結婚などは売買だと割り切るのは

この日本でも一部、そういう風潮があって。



そのあたりから、日本は荒んで行ったような傾向もある。




若い男たちにとって、幻のような愛を

見出だせなくなると、後は


性しか残らない。


攻撃しかなくなる。




どこかの失格柔道選手みたいになる訳だ(笑)。






神様は、めぐたちの群像をイメージした。




あの子たちの平穏を、侵してはならない。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る