第82話 ss

モーターと言うのも、不思議な構造で

機械的に、回転する力がどこから発生するのか?と


分解してみても、さっぱり解らないものである。


とてつもなく大きな電車を、電線を巻いたカゴが動かしているのだけれど



そのカゴは、どこにもつながっていない。



電線を通る電気が、力を出して

車輪を回すと言う理屈は知っていても


実際に電気を通しても、光る訳でも

燃える訳でもない。



これがエンジンなら、音を出して

燃料が燃えて、煙を出すので



なんとなく、仕組みは見えるけれど




モーターは、ただ回るだけである。




見えない電子の流れが、電磁気学的に



磁界を作って、大きな力を作るのだが



見えない世界からの力と言う、それが

とても不思議なものに思えたりする。




超紐理論による時空間の存在などもそうで


紐状、つまり1次元の世界が

膜状2次元の上に成立していると言っても



俄かには想像できないのは、3次元の空間を

認識してここに存在していると

思っているから、で



その3次元は、光を持って見渡しているからで

光さえも歪む空間の限界があると言う想定を

イメージできる人々は少ない。でも

そうならば、1次元の紐状宇宙の中に

限られた3次元空間に自分たちがいると言う

想定も成立するし


その紐が、トポロジィによって

複雑な形状をしていれば、紐という認識を

持つ事すら難しくなる。




そういう、超紐理論の下に

並立宇宙があると考えると


重力の存在が、理論的に適当であったりもして。


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