第45話 higgs-m

神様たちの憂鬱(笑)を

知らずして

めぐたちは、のんびりと朝を過ごす。



リサはといえば、ロックンロールした夢

そのものは忘れていて


でも、爽快感だけが心に残り



それは、あたかも

理論物理学上で、ヒッグス

粒子の存在が



世界を驚かせ、研究者たちには

世界観が一変してしまっていても



それを意識しないひとには、何等

変わりない日常が続くような

そんな事に似ている。





夢は、忘れてしまって良いのである。


それで、心がリフレッシュできるための



機能なのだから。







めぐも、地上に戻る。


質量が見かけ上、ゼロになっていた

空間上のめぐが、量子物理学的に言えば

ヒッグス粒子を雰囲気に纏い、質量を得て

地上に舞い降りる。



もちろん、原子の個々に

それが起きているのだけど。




それを観測するには、巨大な加速機械が必要だ。





魔法だから、それを簡単にやってのける。




古い魔法も、新しい技術も

している事は大差なかったりする(笑)。

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