嫌いと思える君だから
悲しそうに笑うねって
いつか君が言った
誰にでもある心の陰
私は隠すのが下手だった
夜空に咲いた花火の下で
満開の笑顔を見せられない私
せめてこんなときくらいと思っても
自分がどんな顔してるのかさえわからないんだ
手を繋げば 少し汗ばんで
君がここにいることが嬉しくて
訳もわからず涙が溢れそう
夏の匂いが薄れていく
自分の気持ちはよくわからないのに
揺れ動いて 戸惑って
ただなんとなく
夜が終わらないでほしいと思った
もう知らない 嫌いって
いつか私が言った
自分でも知らなかった心からの声に
私は驚いた
好きな人を嫌いだなんておかしいと
ずっとずっと思っていた
だけど違ったんだね
飾らないありのままの私を引き出した君はすごい
信じられると思った
嫌いと思える君だから
君が教えてくれたんだ
好きも嫌いも感じられなきゃ
真実の愛なんてわかりゃしない
ねえ
また夏の匂いがする
花火は見られるかな
きっとまだ不器用な私の笑顔
今度はなんて言われるんだろう
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