第90話 理論的な反論出来ない時点でもはや幼児の駄々っ子状態
それは今朝のこと。遅めの朝ごはん食べながら夫は言った。
「今月中にまたどっか旅行行くから」
冷ややかに私は答える。
「ふーん、コロナ禍前は散々私が旅行へ行こうとして何度も誘っても嫌がったのにね。結局一人旅したかっただけで私と行くのが嫌だったのか、そうか君はそういう奴だったんだな(突然のエーミール感)」
「え? そうだったの?」
「とぼけなくていいよ。とにかく私は君がワクチン打つまで一緒に旅行する気はないよ」
「打たない」
「なんで」
「やだ」
「だからどうして打たないの」
「やだ」
「答えになっていない。感情ではなく理由を話せ」
「やだ」
「三歳児だな」
「それでいいよ」
「プライドあるの?」
「無いよ」
「答えないけど〇ノ〇ニュースやT田K彦の言葉を鵜呑みにしてるだけだろ。検証くらいしなさいよ」
「……」
いつか、このエッセイを読んだ友達が「本当は旦那さんも分かってきているけど、引くに引けない状態なんじゃない?」という考察が現実味を帯びてきた。
夫よ、読んでいるならば、ワクチン打ってきたら今までの陰謀論信じてたことをおちょくらないし、怒らないから打ってきなさい。今月中で大規模会場閉まるよ。かかってからじゃ遅いよ。
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