第3話オーニル異世界へ(笑)
「ちょ!なんだよ、めちゃくちゃ眩しいっわって!! ここはどこやねん」
広大な! それはもう広大な草原で騒ぐジャージのオッサン。
成功した!!うちに代々伝わる魔王討伐への勇者召喚の儀式は成功したんだ!
私は興奮しながらジャージのオッサンへ近づいた。
「初めまして。あなたが!勇者様ですか?」
なんだろ。髭から花が咲いてる。ちょっと怖い!
「私の名前はマリア・イズ四十六世。宮廷魔術師です」
恐る恐る自己紹介した。がんばった私。
「なるほどね!勇者マウダが魔王を討伐してから五百年! 今、新たな魔王がこの世界を侵略していると!」
「まだ何も言ってませんけど。だいたいあってますが……」
「オーケーオーケーこの俺ライバーオーニルに任せておけや」
この人、大丈夫かしら。皆から預かった大切な魔力で召喚した勇者が……これですか?
「あーもしもし!俺だよ俺! お前どこにいるのかって? そんなんいいから! ちょっと頼みあるんだわ」
オーニルと名乗る勇者は、なにやら不思議な板を耳にあてて会話を始めた。
私は思った。
「もうこのビコルス王国はダメかもしれない」
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