海月
月明かりだけを頼りに
海の底まで見渡せるだろうか
指先を疑似餌にしている
こうすれば
魚が寄って来てくれないだろうか
かすり傷に海水が沁みている
この痛みが引くまでは
そのままずっと眠らずに
涼しい風を浴びていたい
ただ海を漂う月の傘のように
このままずっと生きていたい
海月の骨ほど有り得ないが
このままずっと生きていくより
毒を皿ごと食らうほど
夢を見ているのが楽なのだ
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