夕立

待ってよ、ねえ笑っていて

君の笑う顔をもう一度描きたいから

海沿い、夕立つ入道雲

あのベンチに座って待ってるから


花の王冠をくれたんだ

要らないって突き返したのにな

どうしてもって言うから 泣いてそう言うから

似合ってるよって笑うなよ


赤らむ空と 君の頬が

もうさよならだって告げたって

握った手さえ掴んでいればいいんだろ

どうしようもないような嵐が君を襲ったって

握った手さえ離さなければいいんだろ


笑う君が 泣く君が

もうお別れだって言ったって

耳を塞げばいいんだろ 馬鹿みたいだよな

ねえ笑ってよ

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