君を夢見てる

夢を見たよ


君の夢を


裸の君が


シーツにくるまっていて


くるんと寝返り


流れた髪が


唇に枝垂れて


ドキンとしちゃった


トゥンクってしちゃった


微笑む君が


僕の名前を呼んで


おいでって両手を広げる


ハグしたいんだって


全身で訴えてる


だけど素直じゃない僕は


忙しいからって背を向ける


あまのじゃくな僕は


優しくしたいのについ冷たくしてしまうんだ


ついカッコつけようとして見栄を張ってしまうんだ


目が覚めると


ひとりぼっちの朝だった



また夢を見たよ


君との夢を


湖の中からゆらゆらと


光の差す水面を見ているような不思議な感覚だった


君が目の前に現れて両手を広げる


少し成長した僕は君を抱きしめる


君の手が僕の背中にまわって強く抱きしめる


ひとつになりたいって


心が全身に伝わってくる


愛おしいという気持ちが


身体全体にひろがっていく


波のように


音楽が流れるように


トクン、トクンと


胸の音が聴こえてくる


魂が響き合う


目が覚めると


なにげない朝だった


もう、ひとりじゃない気がした



寝ても覚めても君を夢見てる

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