詩集 鏡箱

たまにはさみしくなってもいいんだよ

人生で笑っているほうの時間と泣いているほうの時間

どちらが多いかと言われたら

たぶん笑っている時間のほうが多いだろう

最近めっきり泣くことがなくなったからね

じゃあ苦しいとか辛いとか感じている時間とだったらどうだろう

それでも笑っている時間のほうがが多いんじゃないかな

苦しいのも辛いのもずっとだったら耐えられないし

なんとかそこから抜け出そうとするからね

深さはともかく長さなら笑っている時間のほうだろうね

ならさみしいと思う時間とだったらどうだろう

これはよくわかんないね

さみしいとうっすら感じていても

つくり笑いや愛想笑いで笑っているよりは気が楽だったりするからね

もちろん本当に仲間とバカ言って笑うこともあるし

そのときは楽しいのだけど

あえてさみしくなりたいってそういうときがあったりするからね

誰かが笑ってる時間が多いほうが人生勝ちだって言ってたけど

確かにそうやっていつもニコニコしてたら福相にもなるよね

だけど

だからって一人でニコニコ笑っているのもなぁ

そもそも

人生は勝ち負けじゃないでしょ

辛くても

苦しくても

悲しくても

楽しくても

笑っていても

泣いていても

誰かに出会って影響しあっているなら

それが人生の

生きることの意味なんだ

だからさみしいのは少し

人生を生きることを休んでるだけなんだ

ちょっと人生をサボってるだけなんだよ

だから

たまにはさみしくなってもいいんだよ

そして少しさみしくなってから

また人生を生きていけばいいんだよ

歩いていけばいいんだよ