石がそこにある


ただそこに


石があるだけなのに


どうして見入ってしまうのだろう


細かい表面の


模様や縞や色合いや


全体の姿や


うっすらとまとった苔まで



石がそこにある


いったい重さはどれくらいだろう


庭にある石


河原にある石


石垣に積まれた石


それぞれの石


何か魂が宿っているように思えるのは


なぜだろう



どこからやってきて


君はそこに居るのだろう


ボク生まれる前から


君はそこに居て


ボクが死んだあとでも


君はそこに居るのだろう


君は何も語らない


黙して何も語らない


でも感じるよ


伝ってくるんだ


君の意思が

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