夢色黄金

https://kakuyomu.jp/works/16816452219594312528/episodes/16816927862691833876


↑と同一人物達。読まなくて平気。




「彼女ちゃん美味しいねえボリボリボリ」

「それはもちろん! 私特製の金の延べ棒だからねぇ」


リスの夫婦のように、ボリボリ、ボリボリボリ。


「という夢を昨日見たのさ」

「何それ」


 ティーバッグの紅茶を、それぞれパンダの顔、犬の顔が描かれたコップにポットから注ぐ彼女ちゃん。


「意味を訊かれても困る。夢の中の話だからね」

「現実の私も金の延べ棒を手作り出来たならねぇ」


 ため息彼女ちゃんがテーブルの上に出したのは、金の延べ棒だった。


「出来てるじゃないか、錬金術」

「違うよー、スーパーに売ってたの! 金のチーズケーキ!」


 ただの延べ棒みたいな包装のお菓子というオチ。

 

 長い黄金週間にピッタリな、濃密な味がしました。




  Twitter300字ss第五十八回お題より……「夢」(本文292字)

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