み、みず……
https://kakuyomu.jp/works/16816452219594312528/episodes/16816927862092089965
↑と同一人物達。読まなくて平気。
雨の日の休日。あまり外に出たくない天気だけど、冷蔵庫の中身が寂しいので、彼女ちゃんと買出しに出かけた帰り道。
「み、みず……」
と、彼女ちゃんがアスファルトの上の水たまりでふやけたミミズを指さしてベタな事を言う。
「何が言いたいの?」
「小さな生き物が哀れに感じて」
彼女ちゃんが持ち替えたビニール袋の中で、ジャガイモがゴロゴロガサガサ言った。
「なんとか助けられないかしら」
「彼女ちゃんが摘まんで?」
「ちょっと嫌」
薄情な哀れみの令だなあ。
結局僕が手を汚して(土に埋める際に触れた泥で)助ける事になった。傘を僕に差しかけていた彼女ちゃんは満足そうだった。いつか恩返しに来てほしいものだ。
Twitter300字ss第五十四回お題……「水」(本文292文字)
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