第66話






あずにゃんイジリをしながらお昼まで授業をこなして昼休み、屋上で唯ちゃんを入れて4人でお昼を食べていた。


「橙李くんのID教えてってめっちゃ言われるんだけど、どうしたらいい??」


「確かにめんどくさいよねー、アンタ何とかしなさいよ!!」


「まぁウチのクラスの奴らは橙李がめっちゃ美人と付き合ってるって知ってるから何もないけど、」


「そんな変わったかなぁ??とりあえず彼女いるから無理って言っといて!」


ダルそうに答えると香澄が呆れた様子で


「まぁ直接言えない時点で結月さんにはかてないよね、てかあの人見て橙李奪えるって思う人居たらヤバいと思う」


「…まぁ私はあの人怖いイメージがあるから遠慮するけど」


以前駅で揉めた事のある唯ちゃんは少し暗い感じで言うので申し訳なく思う


「まぁ華帆にくらべたら全然優しいよな」


「確かに、アレから取ろうとしたら人生捨てる覚悟じゃないと」


裕也と俺が華帆について語ると香澄も納得したように頷く。


「あ、裕也、今日奥さんかりていい??今週末、結月の誕生日でプレゼント買いに行くんだけど、一ヶ所女の子の意見がほしい所あるから」


「いいよ、お前なら取られる心配ないし!!」


「私も別にいいわよ、てかいつなの?」


「7月7日、七夕だね」


「いいなー橙李くん私にも誕生日プレゼント貢いで!」


唯ちゃんはあの一件以来色々吹っ切れたみたいで以前より遠慮がなくなった。お互い気まずさとかも特に無いのでコチラも遠慮なく突っ込んだりしている


「いや唯ちゃん誕生日11月だよね?」


「うん!11月11日」


「ならポッキーかプリッツだね」


「唯、私ポッキー11本あげるよ」


「なら俺はプリッツ11本!」


「じゃあ俺はトッポ11本」


「私の扱い皆んな雑じゃない!?」


「彼女持ちに貢いでって言える唯ちゃんが凄いよ」


「うーいいよーだ、バイト先でケーキ沢山食べれるし、あ、誕生日ケーキいらないの?ウチで予約する??」


「あー今回は作る事にした」


「え!?橙李大丈夫なの??」


俺の発言に香澄がビックリする、唯ちゃんが疑問に思い質問をする


「香澄、何で??橙李くん料理上手いよね?」


「あー橙李お菓子作りは微妙なんだよねー、私と裕也の誕生日の時のケーキも失敗してたし」


「確かに、アレならまだ俺の方が上手い」


「「それはない!!」」


裕也が自信満々に言うので俺と香澄で全否定する、ちなみに裕也が作るとオーブンから炭が出てくる


「何か意外だね!!てか香澄と裕也くんって誕生日一緒なの??」


「1日違いで4月4日と5日、ちなみに香澄が4日で1番お姉さん」


裕也が唯ちゃんの質問にちゃんと答えるとビックリしている、近所で同じ産婦人科で産まれた時から幼馴染って中々無いもんね


「まぁ練習は偶にしてたし、簡単なのにするから大丈夫かな、ちなみにウチでフルコース作る予定、もうメニューも考えてるし」


「アンタ何目指してんの?」


「あーだから最近授業中に料理のメニューみたいなの書いてたんだ」


「…橙李くんも少し変だね、香澄と裕也くんが変なのは知ってるけど」


「「変じゃない!!いたって普通!!」」


2人で勢いよく唯ちゃんにツッコミを入れているのでRINEで


橙李, ちなみに妹情報では昨日2人は極厚のでイチャイチャしてたらしい、コスプレ好きの香澄はバニーとナースとメイド服、チャイナ服装備可能


ゆい  何変な事送ってるの!?w てか裕也くんって…


橙李, 触れないであげて


このRINEを見たあとの唯ちゃんの顔が赤くなり肩を震わせて笑いを堪えてるので香澄が心配そうに


「何かあった??」


平然な顔で聞くので面白くなり俺が笑ってしまい


「いやお前らマトモじゃないから!!弟にパンクバンドの格好させてデート行かす姉が何処にいる!?」


「あ、アレは男前になりたいって言うから…」


「あーゴメン、香澄俺からしてもアレはないよ…」


「香澄…弟にまで黒歴史を作ったの??メイド服来た自分が悪いのに…」


「唯まで…でもアイツ最初燕尾服きて行こうとしてたんだよ!?」


「「「流石姉弟…」」」


「で、それより何買いに行くの?」


「あーそれは行ってからで、服とかじゃないから大丈夫!!」


「まぁ香澄は通常運転なら安心だから!!」


「普段はマトモだもんね、じゃあ橙李くんついでに私のもよろしくね」


「んーじゃあコレあげるよ、手出して」


「いや、絶対ゴミでしょ、私サングラス欲しい!裕也くんでも香澄でもいいよ、」


「唯、遠慮なさすぎ…前まで猫かぶってたな…」


「女って怖いな…」


「あ、なら唯ちゃん、香澄と橙李の機嫌取るために、7組の中村ちなみにあずにゃーんって言って抱きついたら?そしたら少しは可能性でるよ?」


「裕也、あずにゃんイジリ楽しんでるな…」


「ちなみ、人見知りだけど大丈夫かな?」


「何でちなみちゃんなのにあずにゃん??なの?」


「まぁ香澄が一緒に行けば大丈夫だろ? あずにゃんってのは10年前に流行ったけい○んのキャラで似てるからだよ!!」


「あー唯明日ウチにアニメのDVDあるから貸してあげる」


「お前らあずにゃんにキレられるぞ、」


「…よくわかんないけど楽しそうだからやってみようかな」


こうして昼休みも終わりそれぞれの教室に帰っていった、ちなみに火曜日にDVDを借りた唯ちゃんは水曜日にテスト終わりのあずにゃんに、唯先輩の髪型にセットしてあーずーにゃーんって抱きつき香澄と一緒に叱られてました。


…………ドンマイ、あずにゃん

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