第51話
皆んなで楽しくご飯をたぺ仕事にでた。
15時からは何時も暇なのでどんどん仕込みなどを終えていると笠松さんが
「橙李いると仕込み早く終わるから楽だわぁ」
「まぁ切ったりするだけですし、慣れれば余裕ですよ!」
「まぁそれは料理できる奴だからだよ、…ってか結月ちゃんなんかあった?」
笠松さんがホールカウンターからコチラをずっと見ている結月に話しかけている
「いや、暇だったからシルバー無心で拭いてただけ」
「何時もその作業嫌いで瑞希ちゃんにさせてるのに珍しい!!」
「いやアレは瑞希がホールに出たくないだけで嫌いではないよ?」
「あー今結月私の悪口言ってたでしょぉー、ってか何で厨房の方見ながらしてんの?」
「え!?…無意識かな?」
「なぜ疑問系??あー最近とーりが途中から厨房だから寂しいのかぁ」
「お、橙李、姉様がお呼びだぞ?」
呼ばれたので話せる距離まで詰めようとすると
「いや…呼んでないし! 早く仕事したら」
昔みたいな無表情で答えられたがコレはただの照れ隠しかな?
んーでも虐めたいから凹んだフリでもしとくかななど考え元気なくハイとだけ返事をして仕込みに戻ると
「あーあーとーり凹んだよ結月??だから姉様って言われるんだよぉ」
「まぁそこが結月ちゃんの魅力でもあるよね」
「…別に強く言ってないし」
「まぁ橙李は鋼の精神してるから大丈夫だよ!」
「たしかにとーり何時も元気だしね!!」
「まぁ瑞希は子供扱いされてるけどね」
「そんな事ないもん!!この前も今度チョコあげるから仕事してっていわれたよ?」
「あー橙李って瑞希ちゃんの扱い上手いよね…」
「いや瑞希がチョロいだけ…」
「私チョロくないもん!!橙李も手のひらで転がしてんの!」
なんか瑞希さんにバカにされるのは腹立つな…今度お手させてやる、と思いながらトマトなどをカットしていると
「てかマジで橙李黙々と切って行くな、」
「早く終わらせて冷凍庫と冷蔵庫の整理任されてるんでそれも終わらせないと千堂さんにタバコ奢らないといけないんで、でも終わらせてたら今度新しい釣具買ってもらう約束してんっすよ」
「うわ!千堂またセコイ事したなぁー」
「まぁ暇だしいいんじゃない?」
「結月からしたら教育係から外れて寂しいんでしょぉ」
「まぁもう働き始めて3ヶ月だもんなぁ、アイツ仕事覚えるの早くて2年くらい前からいる気分だわ」
「2年前なら私まだ高校生だったよぉ!」
「…瑞希はまだ全然高校生っぽいけど…」
「私だって大人の色気ムンムンだもん!!」
なんかアニメ声で威張っているので凄い違和感がある、仕込みも終えたので冷蔵庫、冷凍庫の整理に入る
「じゃ整理入るんでなんかあったら読んで下さい!!」
「おう!」
そう言い残し最初に冷凍庫から始める、先入後出しなどの確認をしながら寒い中どんどん進めていき多分20分くらいで終えて次に冷蔵庫に向かう、笠松さんはどうやら常温保存の棚整理をしているみたいだ
野菜などの状態を見ながら整理していると冷蔵庫の扉が空いて結月が入ってきた
「ゴメン、ホールで使う缶ビールとか取りに来た」
そう言いながらビールやお子様ランチにつけるヤク○トなどを取りながら
「さっきのゴメン…橙李が真剣に仕事してる姿に見惚れてた……あと恥ずかしくて…」
さっきまでと違い凄い甘えた感じの声で脇腹あたりを触りながらいってくる
「凹んでないよ?まぁ後でチューしてくれたら許すかなぁ」
「…今したい」
「は!?」
「…けどリップつけてるから我慢する…ねぇ量多いから持つの手伝って」
脇腹あたりの服を引っ張りながら言うので振り返るといきなりハグされた
「…みんなの前で誤魔化すの私が無理かも……ねぇ明日2人とも15時までだからデートしたい…ダメ??」
「いいっすけど、ちょっと離れて貰えると、嬉しいけど仕事中で色々まずいんで…」
そう伝えると結月が手をある箇所にあてさすり始める
「ふふ、流石童貞ぃ!!じゃ、酎ハイと葉っぱ持って!!いくよ?」
「…葉っぱってチャービルね…まぁいいや、結月のデレが見れたし」
「!!ウッサイばーか!!」
「デレはお金じゃ買えないらしいんでほら行きますよ!!」
と言いながら頭をポンポンすると
「うぅー」
「あ、後俺が好きなポニーテールにしてきてくれてありがとう、可愛いし、うなじエロいよ…」
「…ズルい!!バカバカバーカ」
と言いながら先に冷蔵庫から出ていき俺もホールに出ると笠松さんが何故かホールで瑞希さんとパフェを作っていた
「橙李なにした?結月ちゃん少し怒ってたっぽいけど…」
「とーりもついに姉様に反抗かぁーヤレヤレ!!」
「…いやそれより笠松さんなんでパフェ?」
「…いや暇だったから」
「笠松さんそれファミレスでやってもお客さんの女の子見てないんでモテませんよ?」
「は!?そうだ!!」
「ほら瑞希さんサボりたいだけだからそれ終わったら戻りますよ」
「てか結月ちゃん大丈夫?」
「大丈夫じゃないですかぁ?多分この時間トイレ掃除ですよ」
など話しながら厨房に戻っていった。
結月は戻ってからも何故か目を合わしてくれなくて面白くて笑いを堪えるので必死だった。
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