第43話
「うーん。頭痛い」
「頭痛いじゃねぇよ!」
用意した敷布団から起き上がる樋口の頭を思わず手に持っていた雑誌で叩く。
「えっ。なんで、私の家に?」
「お前の家じゃないから」
寝ぼけている樋口だったが、時間と共に意識がしっかりしてきたのか、状況を理解したうえで、もう一度寝た。
「おい、何のんきに二度寝しようとしてるんだよ」
「まだ、眠ぃし、頭痛い」
「ふざけんな!昨日どれだけ大変だったこと・・・・」
昨日、玄関で寝たと思った樋口は起き上がり、何も言わず、トイレに行き、ぶちまけた。
もちろん、泥酔している樋口がこの後片付けができる訳もなく俺が片付けた。
なんで、赤の他人である人がもどしたものを片付けないといけないのか。
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