第11話 噂
世界の
そんな噂がまことしやかに囁かれるようになったのは、ブルートラッシュの中期頃だった。
その頃のわたしとタージュは、故郷に戻ることも忘れて、ひたすら未開の地の進出に没頭していたな。彼が負傷して引退を容儀なくされるのは、もう少し後のことだ。
で、その噂のことだが。
これもおかしな話でね。
誰が言い始めたのか。その根拠は一体何なのか?
それが一切分からない。
にも、関わらず調査団のほとんどがそれを割と信じてしまっていた。
そうさ。
その大陸の中でも起きていたんだ。
そしてある時。
新人の調査員として来た者の中に、その噂に憑りつかれていた奴がいたんだ。
誰かによるお膳立てに、ものの見事に乗っかってしまった奴がな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます