貧乏陰キャの俺は美少女幼馴染彼女に浮気されゴミのように捨てられた。だがむしろそれが良かったみたいです。俺「はぁ?今更、寄りを戻してもと鞘に収まりたい?何寝ぼけた事言っちゃってんの?」

雲川はるさめ

第1話


貧乏陰キャの俺は美少女幼馴染彼女に浮気されゴミのように捨てられた。だがむしろ結果的にそれが良かったみたいです。学年一のマドンナが虎視眈々と俺のこと狙ってたみたいで別れを機にベタ惚れされましたwwww


人生ってほんと、何が起きるか分からない。

遂、先日までは周りの連中が羨むような豪邸に住んでいたのに、今となっては隙間風吹く二部屋しかない狭いボロアパートに事業に失敗した父親と二人、肩寄せ合い、

寝ている。


新型ウィルスの影響で、

業績が良好だった筈の父さんの会社は瞬く間に需要が減り、買掛金の支払いができなくなった。

住んでいた家を手放す他なかった。

倒産したんだ。


いい家に住めていたが一気に転落。

更に追い討ちをかけるように、俺は美少女な幼馴染彼女も失うことになった。


名前はユーコ。


貧乏に転落したさして男前でない俺は、あの日、

ユーコの家に遊びに行ったら、見るからに金持ちのお坊ちゃんと思しき超絶イケメンとイチャイチャしてた。

幼馴染ゆえに。

お互いの家を。なんの気なしに出入りできる仲で。

俺は父子家庭。

ユーコは母子家庭。

親は仕事で基本的に家にはおらず、

俺もユーコも一人暮らしみたいな感じだったんだ。


ぎしぎしとベッドを揺らし抱き合ってた。

床に脱ぎ捨てられた男の服を見るにつけ、

高そうな洋服だった。


「あ、やだ。シンジ、現場、見ちゃった??」


「え、誰、この冴えない感じのフツメン...インキャみたいな男誰!?服装もなんかだせえな」


「もしかして、お前の元カレか?」


「やだなぁ、違うよ、リョーヤ。ただの友達だよ」


「シンジってゆーの」


カレカノだったはずなのに。

昨日まではイチャラブな仲だったのに。

俺が引っ越した途端、ユーコは態度が変になった。


ああ。俺は

捨てられたんだ。


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