根源悪の牧場

概要

粗 筋

　少し遠い未来。

　急激な軍国化が進んだ国（倭国）があった。

　戦争賛美が叫ばれる、戦いに参加できない障害者、高齢者は不要国民として、反戦を謳う思想犯罪者共々、強制収容所"棄匣（きばこ）"に送られていた。

　物語の舞台は、国中に建設された強制収容所のひとつ、"第七棄匣（だいななきばこ）"。

　収容者のひとりであり、心を病んでしまった男"ハックルベリー"は自らの空想の世界に閉じこもり、度々脱走騒ぎを起こしていた。

　彼と同室の青年"さんきゅう"は、不要国民の原因となった病気の後遺症を克服するも、反戦思想を持つことから、"収容所所長"に目を付けられていた。

　そんな彼らの元に、"新しい収容者"と"新しい職員"がやってくる。

　知的の障害から、収容者の個人番号を名前だと思い込む少女"弐っちゃん"。

　所長の新たな秘書として配属された、謎めいた雰囲気を持った女性"スパイス"。

　彼女らの出現により、収容所の日常が変わり始めていく。