第7話 君から奪う
愛してほしいと言いながら
君は何も差し出さない
何もかもを奪っておきながら
まだ欲しいまだ足りないとねだるだけ
何が欲しい?
何が足りない?
君の要求はとどまることを知らない
それに必死に答えようとする僕は
いつしか自分を見失い
もう何も君を満たすものを見つけられない
君に差し出すものが失くなった僕は
いつか君に捨てられてしまうのだろうか
カラカラに干からびた僕の心を
君に潤せるはずもなく
それなのに僕は
君に何を求めているのだろう
君はまだ僕を求めてる?
僕はまだ君を求めている
そんな僕を君はこれからも
欲望のままに苦しめるんだよね
だから僕はたまらなくなって
君の鼓動を奪うだろう
そんな日も
もう遠くないのかもしれないな
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