いつか山の麓へ～ナースのたまごのつくりかた 看護学生物語～

第1話 はじめの一歩

　看護学校って知ってる？

　看護師になるために勉強するところ。

　そのまんま。

　みんな知ってる。

　でも。

　看護学校に入ったら、誰もが看護師になれるわけじゃない。

　看護師国家試験ってやつを受けて、合格しなくちゃなんない。

　ま、それはそうなんだけど。

　実は。

　看護学校に入らないと受けられないこの国家試験（略して国試（こくし））は、看護学校に入ったからと言って受けられるわけじゃない。

　看護学校を卒業しなけりゃいけない（受けるのは卒業前だけどね。卒業見込み、ってやつ）。

　それもまあ、当たり前っちゃあ、当たり前。

　その、卒業ってやつが。

　実は結構大変だったりするんです。

　卒業までには、さまざまな試練があり、ＲＰＧよろしく経験値重ねて、試験や実習と言う名の中ボスを倒していかないと、国試と言う名のラスボスにたどり着けないようになっているのです。

　このお話は。

　看護学校に入れば、自動的に看護師になれると思って心ウキウキで入学式にやってきた無邪気で無知な少女の、涙と笑いの「めざせ！ナイチンゲール！　クエスト」だったりするのです。

　はたして少女の明日はどっちだ？！

～注意～

　このお話はフィクションです。

　実在の人物や団体、各種行事、出来事などとは、めちゃくちゃ似ていたとしても関係ありません……マジで！　そう言うことにしておいて下さい！