10月23日(日)晴れ 振り返りと反省のダイ・アーリー

 引き続きテスト勉強中の日曜日。

 そのせいで今日は日記に書けるようなことは特に起こらなかった。

 なので、振り返りと反省の意味を込めて……今回の文化祭におけるダイ・アーリーの作品について記していこうと思う。


 まずは短歌の方。

 

「狭まった 思考の迷路を 変えたのは 優しく包む 祖母のひと言」


 これは京都の祖父母の家で過ごしたことか思い付いたもので、冊子を繰り返し読んでくれたばあちゃんへの感謝も込めて使わせて貰った……じいちゃんには悪いけど。

 短歌については人によって伝わり方が違ってくるから、一概に善し悪しは判断できないけど、僕としてはいい感じにできたと思っている。


 次に冊子に載せた小説の方。

 タイトルは『ボクの群青』。

 今回反省したいのはどちらかといえばこの作品の方で、

 話としては主人公の男子高校生が同じ学校の先輩に恋をするという……今考えると相当な内容だ。

 ちょうど今年の小説に何を書こうかと考えていた時は、僕が一番浮ついていた時で、その気持ちを上手いこと虚構と織り交ぜるのが、一番いい文章が書けるのではないかと思っていた。

 それから8月の終盤。結果的に僕の現実の恋は上手くいかずに終わってしまう。

 しかし、その駄目だった直後の僕は、心の傷から逃げようとしたのか、それとも逆に創作意欲が刺激されたのか、8月最後の週にこの作品を書き上げてしまった。

 ただ、完全に勢いだけで書いた割には、その勢いが文章に上手く乗っている気がして、読み返すと恥ずかしいのにまとまっていると感じた。

 だから、僕は文章を変えずに今年の作品として提出したのだ。

 ちなみに主人公と先輩の設定は現実の僕らとは全然違うし、作品の結末は敢えてぼかしている。

 でも、姫宮さんが作者に気付いたように、今回の文章は僕の成分が多大に出てしまったような気もする。

 これから文芸部内でこの作品が取り上げられる時に、この作品の本当の評価がわかるから……怖くもあり楽しみでもある。


 反省はできたかわからないけど、振り返りはできたと思うから、こんなところにしておこう。

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