第三章 【エレクトリックエッチなおばば】 舞台:式場
お焼香を上げる人たちの列。誠二郎の母も中央あたりに並んでいる。
誠二郎の姿は無い。
母親「あの子……いったい何してるのかしら」
喪主が滔々とハツとの思い出を語っている。
涙をすする音が聞こえる中、誠二郎が遅れて登場する。
誠二郎「またせたな。ヒーローの登場さ」
誠二郎は裸だった。彼の身体の前方には裸の老婆の四肢が巻き付いていた。老婆の顔はハツとそっくりだった。老婆は微動だにせず、真顔をずっと保っている。
誠二郎の陰茎の根元が、老婆の膣に刺さっている。誠二郎は昂然と胸を張って焼香台まで進む。
彼は、焼香を仰ぎ、食らった。
誠二郎「これはハツに対する冒とくだ。見ろ、ハツは今も生きているのだ。エレクトリックハツだ」
老婆「ワレハ、ハツナリ」
母親が息子を往復ビンタとする。息子の口から食べかけの焼香の塊が吹き飛ぶ。
母親「こっちのセリフよ! やめなさい!」
誠二郎「ハツは宇宙だ。死ぬことは無い。見よ!」
誠二郎が老婆の乳房をわしづかみにし、丹念に吸う。
誠二郎「ハツから伝わる死者の苦しみ。これこそが、我々の使命なのだ。乳泉とくとく宇宙。エレクトリック乳泉とくとく宇宙!!!」
誠二郎は母親の首根っこをつかみ、老婆の乳房へと導いた。母親は乳房を吸うと、目の色を変えて万歳をした。
母親「乳泉とくとく宇宙!!! それが私たちの使命!!! 万歳!!!」
これが、乳泉教誕生の秘話である。
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