h.23.04.13. うたい。
符号のままに奏でる隣で、歌い出す前の呼吸が聴こえ それだけで鮮明に滲んだ。
今までだって何度でも気付けた筈なのに、その一音で全て
少し困った。饒舌な指先の感触も思い出した
君は道の花に触れるよう
泣き出しそうな歌声を憶えている
歌い。
君は歌い、
僕の名で問い、
歌い。
君が歌い、
月は秒針のように震えた。
随分と経つよ
まだ歌う事があるのなら 眠るように閉じた声をもう一度
違う灯りの下で生きていた僕らが、
少しの間会えた、あの黎明の色を憶えている。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます