掲示板回:為抜く者達
☆
《ユウキ LEVEL45 魔術剣士》
《商人一号 LEVEL41 防具商人》
《そうきゅう LEVEL42 雑貨商人》
《ボウケン LEVEL48 王都冒険者》
《ジャック LEVEL41 考古学者》
「どうも一号だ。今回はいつものメンバーに加えて考古学者のジャックさんが居る」
「こんにちは! よろしくお願い致します。『商人最前線』様達と組めて嬉しいですね」
「早速だが――現れた特殊クエスト、『黄金への旅路』について説明しよう」
□
『職業連携クエスト・黄金への旅路』
死んだ砂漠の果てに、賊が残した黄金が眠っているらしい。
しかしそこに至るまでに数々の荒くれ者が待ち受けるだろう。
挑むには相応の闘う覚悟と準備が必要だ。
報酬:???
□
「これがクエスト説明で、俺達の見解が――」
□
『黄金への旅路』
発生条件:恐らくだが考古学者+商人上位職+冒険者上位職でパーティ編成、デッドゾーンに赴くと発生
クエスト開始場所:デッドゾーン
報酬:動画の最後で
□
「……と発生条件は結構厳しいものになっている。今回はボウケンの伝手で考古学者さんと俺達が出会った所このクエストが発生した」
「……? 一号は何一人で話して……」
「ユウキ、多分今動画ではクエスト情報やらが編集で流れてるんだ」
「な、なるほど……」
□
【商人動画投稿祭】RL商人専用スレ 70G目 【勝手に開催中】
62:名前:名無しの商人
すげえ こんなクエストあるんだ
63:名前:名無しの商人
考古学者ってすげえんだな~
64:名前:名無しの商人
楽しみ
65:名前:名無しの商人
ユウキ君可愛いね♡
66:名前:名無しの商人
デッドゾーンは草
67:名前:名無しの魔法剣士
俺いった事ねえよあんなとこw
68:名前:名無しの魔法剣士
まさかクエスト発生場所だとはな
□
《専用フィールドに移動します》
《王都郊外:デッドゾーンに移動しました》
《対人戦闘専用フィールドとなります》
《死亡した場合は、強制的に非戦闘エリアに移動します》
《なお、このフィールドでは復活アイテム及び復活スキルは使用できません》
《また、非戦闘エリアに戻りたい際はメニューから帰還を選択して下さい》
《十秒後、無敵時間が終了します》
《緊急クエストが発生しました》
《職業連携クエスト:『黄金への旅路』が発生しました》
《『黄金への旅路』を受けますか?》
《受注しない場合、クエストは保留されます》
「と、そんな感じで開始!」
「お、おー!」
「頑張りましょう!」
「死なない様に頑張るよ」
「ポーション投げつけるから安心しとけ」
《職業連携クエスト:黄金への旅路を開始します》
《専用フィールドに移動します》
☆
《荒くれ者 LEVEL41》
《落ちぶれた海賊 LEVEL42》
《敗北した盗賊 LEVEL43》
「――『ウィンドブレード』!」
「――『ポイズンドロップ』!」
『グアッ!?』
『クソォ……』
《経験値を取得しました》
《経験値を取得しました》
《黄金への旅路・手掛かりをジャック様が取得しました》
《黄金への旅路・手掛かりをジャック様が取得しました》
「……す、凄いですね。ここまで商人様や魔法剣士様が戦えるとは……あ、手掛かり取得しました。こっちです」
「照れるなぁ」
「毒瓶の貯蔵はまだまだあるぞ!」
「はっはっは、んでこういう感じで襲い掛かる敵を倒すとゴールまでの道筋を教えるアイテムを落とす様になるんだ。ちなみにこれは考古学者じゃないと取得出来ない」
「つまり……彼が欠けたら終わりって事か?」
「そういう事だな」
「いやぁ守っていただいて申し訳ないですね」
□
90:名前:名無しの商人
雑貨商人のポイズンドロップ、ポーションシャワーの毒瓶バージョンかよw
三方向に毒撒き散らしてて笑ったわ
91:名前:名無しの商人
襲い掛かってくる奴ら全員人型なんだな
92:名前:名無しの商人
普通に倒してて笑った やっぱ強いわ最前線
93:名前:名無しの商人
ジャックさん引いてて草
94:名前:名無しの商人
(もっと苦戦するんじゃないのか……?)
95:名前:名無しの商人
むしろ俺達は対人戦のが得意まであるから
□
《経験値を取得しました》
《黄金への旅路・手掛かりをジャック様が取得しました》
「だいぶん進んだね」
「いつも闘ってるPK職に比べたらそこまでだよな」
「そりゃ中身入ってないから当たり前だろ」
「えぇ……」
「――あ!! アレ何か見えないか?」
「うおっ何か滅茶苦茶居る!?」
「あ、危ねぇ……このまま突っ込んだら終わってたかも」
《砂の盗賊団 団長 LEVEL49》
《砂の盗賊団 団員 LEVEL43》
《砂の盗賊団 団員 LEVEL43》
《砂の盗賊団 団員 LEVEL43》
《砂の盗賊団 団員 LEVEL43》
《砂の盗賊団 団員 LEVEL43》
「んで全員盗賊、と。ナイフ持ってるし遠距離攻撃は無いが多いな」
「アイツらの後ろにある洞窟、絶対何か隠してるな」
「手掛かりもあそこがゴールだと示してます、確定ですね」
「よっしゃー、絶対クリアするぞ!」
「でもどうする?六人いるけど」
「ああ……釣れるなら釣る、無理なら全員で突撃」
「おいおい、そう言うって事はボウケン釣れんの?」
「一応こういうのは持ってる」
「えっ何これ? 筒状の何?」
「……吹き矢?」
「そうだ」
「ええ……」
「大丈夫かこんなんで……」
□
106:名前:名無しの商人
成功したwwwwww
107:名前:名無しの商人
吹き矢で釣ってるのシュールすぎる
冒険者便利だなぁ
108:名前:名無しの商人
砂の盗賊さん、四人からボコられて可哀そう
109:名前:名無しの商人
ぼっこぼこで草ww
110:名前:名無しの商人
余裕じゃねーか……
111:名前:名無しの商人
手下が変な所向かってんのに違和感感じろよこの団長w
112:名前:名無しの商人
団長さん「手下が急に変な方向に……」
113:名前:名無しの商人
これは余裕だね
□
《砂の盗賊団 団長 LEVEL49》
《砂の盗賊団 団員 LEVEL43》
《砂の盗賊団 団員 LEVEL43》
《砂の盗賊団 団員 LEVEL43》
《砂の盗賊団 団員 LEVEL43》
「これで一人減った」
「……まさか成功するとは思わなかったな」
「――!? 待て!」
『……ウオオッ! ウオオッ!』
《砂の盗賊団 団長 LEVEL49》
《砂の盗賊団 団員 LEVEL43》
《砂の盗賊団 団員 LEVEL43》
《砂の盗賊団 団員 LEVEL43》
《砂の盗賊団 団員 LEVEL43》
《砂の盗賊団 団員 LEVEL43》
「……は?」
「あの団長が叫んだ瞬間復活したな」
「地面からニョキっと」
「気持ちわるい……なんだよアレ」
「団員は倒しても無限に湧く感じですね」
「逆に言えば叫ぶ隙を与えなければ復活しないと」
「……それ、結局全員特攻するしかないよ」
「ボウケン団長に吹き矢当てれない?」
「出来るが……恐らくアイツに当てた場合手下全員が向かってくる。一応やるけど駄目だったら覚悟はしとけ」
「くっ、まあ四対六か」
「あ? 五対六だろ」
「何言ってんのボウケ――!?」
「こうなれば当然私も闘いますとも!」
「えぇ……」
「その重そうな本武器だったんだ」
「お前らに影響されてんだ。闘えねえわけねえだろうが」
「結構 DPS《秒間火力》高いんですよ!」
□
150:名前:名無しの商人
コイツらほんとに生産職???
151:名前:名無しの商人
王都冒険者:タンク兼アタッカー
防具商人:タンク兼アタッカー
雑貨商人:ヒーラー兼アタッカー
魔術剣士:タンク兼ヒーラー兼アタッカー
考古学者:アタッカー
うん、いつも通りだな!
152:名前:名無しの商人
考古学者がDPS高いって何だよ
153:名前:名無しの魔法剣士
ユウキ君がんばれ~♡♡
154:名前:名無しの魔法剣士
どうなるかな……
□
「んじゃ行くぞ……ふっ!」
『!? 敵ダ!』
『『『ウオオオオオ!』』』
「……そういう訳だから」
「やっぱ無理じゃねーか!!」
「行きましょうか」
「っしゃあ暴れるぞー!!」
「よーし! 『ディフェンスアップ』」
□
156:名前:名無しの商人
……すげー、普通に余裕っぽい
157:名前:名無しの魔法剣士
一号一人でボス相手してるのすご
158:名前:名無しの商人
考古学者火力あんの笑うんだけど
159:名前:名無しの魔法剣士
まああんな本で殴られたら絶対痛いし……斧より強武器とかだったら泣く
160:名前:名無しの商人
順調に数減らしてるな
161:名前:名無しの商人
ユウキ君めっちゃプレイ上手いな 被弾ゼロだぞ
162:名前:名無しの魔法剣士
あの日のヒーラーしかしない魔法剣士は誰だったんだ……?
163:名前:名無しの商人
もうすぐ団長残すのみ!
164:名前:名無しの商人
録画と分かってても応援しちゃうな
□
《砂の盗賊団 団長 LEVEL49》
「――『黄金の一撃』!」
『グオオオオオオ!?』
「よっし後三割!」
「行きますよ――『サイクロンブロ-』!!」
『グッ……グオオ!!』
「『スラッシュ』――何かおかしいぞ!?」
「コイツ三割からHP減ってねぇ!」
「っ――お前ら手止めんな手下が復活する! 『パラライズトラップ』……『起動』!」
『グウウオオオオ……!?』
□
200:名前:名無しの商人
おまえらが余裕余裕言うから……
201:名前:名無しの商人
あかん 延々と殴られてる団長見てるとシリアスだけど笑ってまう
202:名前:名無しの商人
団長さん「殺して……殺して……」
203:名前:名無しの商人
コイツ顔色悪くね? というか何か透けてね?
□
「おらあ――『パワースウィング』!」
『グウウオオオオ!!?』
「くそっ――コイツ何なんだ! アンデッド的なアレかよ!?」
「ああそういう事か……そうきゅう、アイツにポーション掛けてみろ」
「はぁ!? 何言ってんだよボウケン!」
「良いからやれ、既視感があるんだよコイツには」
「ったくお前を信じるぞ――『ポーションシャワー』!」
『ガアアアアアアアア!?』
「……え」
「なんか知らんが効いてる効いてる!」
「減ってますね」
「お前らは攻撃を休めるな! もう一発ポーション!」
「頼むぞそうきゅう――『パワースロー』!」
「『スラッシュ』!」
「もう訳分かんねえけど……『ポーションシャワー』!!」
「あ、そうか。コイツ昇進クエストの――」
『――グアアアア!!? グ……ミゴト……』
《おめでとうございます。クエストボスを撃破しました!》
《先に見える洞窟へと行ってみましょう!》
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます