削ったり増えたり捻ったり

 忙しくてなかなか執筆ができていませんが、やっと「キャラが主張する」くらいには個性が出てきました。

 仲のいい創作仲間に「これはこういう理由があって、その前にこのキャラがこう動いていて……」と話したら、「伏線凄い!」とか言われました。


 ――いや、伏線ではない……と思うんだけどな?


 現実は、わりと意味なく大事件が起こります。

 しかし物語の世界では、『偶然』は極力避けるべきだと思っています。

 あと、キャラは何かしらの象徴であるべきだとも思っています。


 前はそういう考えがなくて、主要キャラを量産していました。

 だけど今回は、修正前には重要なポジションだったキャラを削り、すべてを河野さんと戸村君に割り振りました。削ったキャラの中には思い入れのある子もいますので、もし続編を書くことがあれば別のポジションで出したいなと思っています。


 その代わり、増やしたのは主要メンバーの設定です。(これが伏線と言われた部分ですかね)双葉が記憶を失った理由だとか、なぜそれに周囲が気づいていないのかとか。河野さんが双葉と友達になろうと決めたきっかけだとか、東先生のような暴走する教師が許されている理由だとか、書いているうちに「ああ。そういう理由ならありだな」みたいな感じで追加したり、少し戻って直したりしてます。表に出ない設定なんかも作りました。


 そこまでやって、やっとキャラが今回の修正(何度も言ってるけど、これ10年前に書いた作品の改訂版ですから)に合わせた動きをしてくれるようになりました。


 10年前も「夏」からはじまって「秋」「晩秋」「初冬」「正月」「冬」「大学」と続きを書いていたので、そんな感じで連載を重ねていって、全『伏線』を回収できたらなあ、と思います(笑)

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