【4時間目】魔王様、一人目の少女のお時間です‼︎
あらかた自己紹介(誰かが言うには殺し合いらしい)が終わり、簡単な委員会と部活動の説明が入ると僕らの担任、
どうやらこの学校は生徒の自主精神を
「して、逢魔様。これからどう動いていきましょうか」
さも当たり前の様に僕の隣に立ち腕を組んでくる聖良が聞いてくる(ちょっと他の男子生徒の目線が痛いからやめてくれませんかね)。
まあ、どうするもクソも散った7つの能力のうち4つは同じクラスなんだからそんな事を
「まあとりあえず前話の自己紹介のくだりであぶれた他の3人にもアプローチかけてみなきゃ分からないよね」
「そうですね。それでは私が今日中にこのクラスの残りの3人を調べてあげてきます」
いやほんとこの子優秀だべさ。
僕これ要らなくない?ギャルゲーみてぇなさくさく感あるよこれ。
ぴょんたぴょんた。
「それで逢魔様は今日はどう動くのでしょうか。先ほど逢魔様の前の席にいらした少女を
「いや人聞き悪いよね、それ。それじゃ僕があたかも入学早々彼女が欲しくて手当たり次第女の子にちょっかいかける高校デビュー少年みたいだよね」
ぽんぽんた。ぴょんぺん。
事実、そうなってしまわれるのでは?と聖良はジト目で問いかけてくる。
まあそうなんだけどさ、でもしょうがなくない?僕だってこんな能力取り戻すために女の子口説かなきゃならないなんてふざけた設定のラブコメやりたくないよ。できればもっとカッコいい架空戦記とかやりたかったよ。
「ちょ、ちょいちょ〜〜〜〜い!さ、さっきからこの時代に選ばれし
あ、さっきからちょこちょこ入ってた謎SEこの子からだったんだ……ってなんだよその擬態語。久米田◯治先生の漫画みたいになっちゃってるよ。
「あぁ、いらしたのですね……。てっきり今朝
「いやギャグラブコメディに有るまじきダイナミック
あ、そういえば今朝(*【1時間目】魔王様、登校のお時間です‼︎参照)のトイレのくだりでも
その少女はぴょんぴょんと
「そ、そうだ!私こそが神託の勇者である
ふんす、と鼻を鳴らしたその少女は見事なドヤ顔を
すげぇ元気な子だなぁ……。
俯いたまま静かになった少女の代わりに今度は聖良が声をかける。
「あの、種田◯沙さん」
「種田違いだろそれ」
聖良がごほんと
こういうしょうもない小ボケ
「種田 冬火さん、私達に何か御用でしょうか?まあ私達は
いや余計な事言わないでくださいよ!?
変な誤解与えたら詰んじゃうんですよ!?ツムツムになっちゃうんですよ!?
「ヨル◯カ……?」
「いやそれ最近めちゃくちゃ人気のバンドだろっ!ちなみに僕は憂◯乗が好きですっ!!」
「私はヒッ◯コックが好きです、逢魔様」
聖良がうんうんと
「わ、私は雨とカ◯チーノが好きだっ!」
「いや乗らなくていいよ!?てかあんまりそういう音楽関連の名前出すとJA◯RACに捕まっちゃうから!!結構
「下手すると音楽教室の生徒かr」
「やめてっっ!!!!!!!」
ざわ……ざわ……。
あまりにも僕らが
そりゃそうだよね、こんなしょうもない
「そ、それで種田さん。僕らに何の用かな?できればもう体育館に向かいたいんだけど…」
「そっ、それはだな………!あ、アレだ!!」
「アレ………?」
アレ、ってなんだろう。
なんだか良く分からないけどすげぇ嫌な予感するよこれ。
「け、今朝私がトイレに長くいたせいで漏らさせちゃってごめんなさいっっっっっっ!!!!」
それだけ叫ぶと種田さんはぴゃあと体育館へ走って行った。
そう、人の目を集めたこのタイミングでとんでもない
「彼女、なかなかのやり手ですね。逢魔様に二度も
「いや、もう僕この世界滅ぼしてもいいかな……?」
☆もう、
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【登場人物紹介】
○躑躅森 逢魔
主人公で魔王の息子。
最近いじめられ過ぎてそろそろツッコミ役から降りたいと考えている。
でもツッコミ役キャラはまだまだ出てこないのでお察し。
○躑躅森 聖良
逢魔のお付きのメイドであり幼馴染。
基本逢魔のことは好きだけど好きな子にはちょっかいかけたがるタイプなので逢魔のストレスはマッハ。
○種田 冬火
魔王の力を持ってしまった7人のうちの一人目。
基本、厨二病でシャイ。
小柄で可愛らしい顔をしているがその厨二病のせいで友達は少ない(作中でも体育館に一人で向k)。
だけどその小ささと愛らしい容姿で隠れファンは多いらしい。
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