担任エンド
「しょうちゃ〜〜〜ん!!!」
ドアを激しく開け放ち、靴を雑に脱ぎ捨て、余に向かって突進してくる。
もう見慣れた光景だからこんな事でパニックになっていたらこの空間では生きていけない。
まぁ余となればこんなのすぐに対処する事が出来る。
「ああ、こっち来い、こっち」
余は突進してくる1人の女を受け止め、優しく抱き寄せる。
それにしてもすごい勢いの突進だな、これ余以外だったら怪我するぞ。
「あ〜よしよし」
「また仕事押し付けられた!また帰ってくるの遅くなっちゃった〜」
「うんうん、頑張ったな」
この鈴木杏奈と結婚してから頻繁にこの出来事が起こっている。
それにしてもどう間違って余はこいつと結婚してしまったのだろうな。
そもそも教師と教え子が結婚って…、まさか余たちがする事になるとはな。
「ほら、鼻出てるぞ」
「うん」
余はハンカチを取り出し、鼻をかませる。
「晩御飯出来てるが食べるか?」
「うん!」
「じゃあ、手洗いうがいして来い」
「はーい!」
***
「「いただきます」」
「いつもありがとうね」
「だからそれ言うなっていつも言ってるだろ」
「でも、言いたくなったから」
「じゃあ良いが」
当たり前のことだし、杏奈が疲れているのは知っているから別に感謝はしなくて良いと結婚当初に約束したのだが、毎回感謝をしてくる。
「明日…、ちょっと出かけないか?」
「ん?もしかしてデートのお誘い?」
「違う。…っても事ない」
「もうちょっとロマンチックに誘ってよぉ」
「ああ!うるさい!明日デートだからとびきり楽しみにしておけ!」
まぁ、こいつと結婚してそこそこ楽しくやっている。
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魔法少女も出すつもりです。
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