2年生編 第36話
だからなぜこいつらは余が浮気したみたいな空気になるのだ。
余はこいつらと結婚も付き合っている記憶がないのだが、余の記憶がなくなっているのか?
いや、そんなはずがない、余はこいつらの敵だからな。
なのに、なのにだ、今目の前にいるこいつはなぜ余が浮気をしているような感じを出してくるのだ。
何今こいつは笑っているのか?怒っているのか?どれとも取れる表情をしているから余計に怖さが増す。
それに住んでいるのは妖精だから別にやましいことなんか何もない。
あったとしても良いはずなんだがな。
これは妖精と一緒に住んでいることを言っても良いのか?
別にナイトメアではない余はこいつらが魔法少女だということを知っていることを魔法少女共も知っているから、余が妖精のことも知っていてもおかしくはない。
これは正直に妖精と暮らしていると言えば良いのか?
だが、これをきっかけに魔法少女どもが妖精に何かをして、余の家に頻繁に来られるのも困る。
そう言えば魔法少女の新メンバーの金髪とクソ陰キャは余が魔法少女が誰なのか知っていることを知っているのだろうか。
いや、あの反応を見ていると知らないのだろうな。
誰か教えておけよ、余は魔法少女が誰かを知っていることを。
あの2人は必死に魔法少女であることを隠しているのだから。
まぁ一瞬で気づいたがな。
わざわざ余がお前は魔法少女だよな、って言うの嫌だからな。
いや、余も最初にお前らが魔法少女だということを知っていると伝えておけば良かったのだ。
間違えたな。
はい、現実逃避はその辺にしておいて、この状況をどうしよう。
「ねぇ、何で答えれないの?何かやましいことでもあるの?」
別にやましいことがあっても良いだろ。
ああ、どうしよう、もう妖精のことを言った方が良いのだろうか。
「なぜ誰かと住んでいるんだと思ったのだ?」
こいつはなぜそう思ったのかが気になる、今は妖精がいないから気づくはずがない。
「この家に色々2人分の物があるから」
あ〜そっか、あいつの分の物も色々あったわ。
「ま、まぁあれだな、余の予備だ」
あーあ、嘘をついてしまった。
嘘をついてしまったのならもうこの嘘を突き通すしかなくなったぞ。
「へぇ、嘘つくんだ」
なぜこいつは嘘だと分かるんだよ。
もう怖えよ。
「別に嘘をついていないぞ」
怒るのか、笑うのかどっちかにしてくれよ、こいつは何を考えているのだ。
「へぇまた嘘つくんだ」
もう帰ってくれよ、さっきまで美味しくご飯を食べていたのに。
こいつは何が気に食わないんだよ、別に余が誰と住もうとお前には何の関係もないだろ。
「今日は長い夜になりそうだね」
「勘弁してくれ」
もう帰ってくれよ。
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